大原孝治の経営戦略は失敗を恐れない
ドン・キホーテは全国各地に出店しており、日用品から食料品、ブランド品など多くのジャンルの商品が取り揃えられています。陳列方法は斬新で楽しさがあり、さらに販売価格が魅力的なので連日多くのお客さまが訪れます。
そのため小売業が苦戦をしている中で、ドン・キホーテは安定した売り上げを誇っています。ただ常に高い売り上げを誇って成功しているだけでなく、中には出店してから間もなく閉店を決断したという店舗も存在しています。開店した当時は高い売り上げが見込めるだろうと予想していましたが、実際に開業をしてみると、お店側が提供している商品と消費者が求めている物の間に齟齬があることが判明しました。またビジネス街が近かったこともあり、並べる商品を変更しても、求めている売り上げには到達できないと判断して閉店がオープンしてから2週間後に決まりました。社長である大原孝治は経営をしていると、常に成功をすることができれば理想ですが現実的ではないということを認めています。ただ失敗をしても損失を極力減らすようにすることで、結果的に会社が受けるダメージを減らすことが可能です。その難しい決断を行うのが経営陣の責任であると考えているため、失敗をしても恐れることはなく、次の成功に生かす経験にすることができます。実際に開店して2週間後に閉店が決まった店舗も、物件の所有権はドン・キホーテが所有していたことから、小売業は断念しても不動産事業の転換することで家賃収入を得られるように対処ができています。